ガルシアとベローナが示した「6DAYS」の本質
2025年のISDEイタリア大会。大会中盤まで、最前線で静かな緊張感を生み続けていたのが、メッツラータイヤを装着するジョセップ・ガルシア(スペイン)とアンドレア・ヴェローナ(イタリア) この二人の存在でした。


複数のテスト区間でトップタイムを叩き出すガルシア。それに対し常に近い順位で、総合タイム差を数秒単位に抑えながら肉薄し続けたベローナ。どちらが前に出ても不思議ではない状況が、大会を通して続きます。
ファイナルクロスでの「判断」
そして迎えた最終日、ファイナルクロスは観客が詰めかける派手な舞台。
地元開催であるベローナ個人として存在感を示すには、これ以上ない場面でした。
しかしベローナは、若手を前に出し、自身は確実にファイナルクロスをまとめました。その結果、イタリアはチーム総合優勝を獲得します。それは、個人としての栄誉よりも、地元イタリアで「チームとして」「国として」勝つことを最優先した判断でした。

国別対抗という、ISDE本来の価値。「個人の勝利より、6日間の積み重ねを優先する」その思想を、ベローナは走りで体現していたように思います。
SIX DAYSは、必ずしも「一番速い者だけが勝つレース」ではありません。「6日間をどう使い、どう終えるか」が問われる大会です。
どうしてもライダーに目が行くが──
トップライダーの走りは、どうしても目を引きます。その日、その場所で、なぜその走りが成立しているのか。そこにあるのが、タイヤの存在です。
ISDEでは、乾いたグラストラック、濡れたガレ場、ウッズ、人工セクションと、まったく性質の異なる路面が連続し、さらに気温やコンディションも日ごとに変わります。そんな環境で求められるのは、どこかで突出することではなく、どこでも破綻しないことです。
6 DAYSという名のタイヤ
メッツラーの「6 DAYS」タイヤは、このISDEという環境の中で磨き上げられてきました。
複数のコンパウンド(ミディアム、ソフト、スーパーソフト)が用意され、その日の路面、天候、テスト内容に応じて選択できる。その判断を、タイヤの選択によって支えられることが、6日間という時間の中で大きな意味を持ちます。

SIX DAYSでは、ピット作業もレースの一部
ISDEでは、走りと同じくらいピット作業が重要な意味を持ちます。
限られたワークタイムの中で行われるタイヤ交換。トロフィーチームでも、クラブチームでも、条件は同じです。
だからこそ、「交換しやすい」という要素は決して軽視できません。
短時間で確実に組めること。作業者の負担が大きくならないこと。6日間を通して扱いやすいこと。
それらはすべて、走りの安定感へと直結していきます。
国を越えて支持される理由
SIX DAYSには、世界中からライダーが集まります。文化も、言語も、レベルも違う。
それでも共通して選ばれている理由は、この過酷な6日間を走るすべての人に向けて作られているタイヤだからです。
それはISDEに限った話ではありません。日本でも同様です。JEC(全日本エンデューロ)において 4年連続チャンピオンに輝いた 馬場亮太 選手が装着しているタイヤも、METZELER 6 Days Extreme。

ISDEという極限の環境で培われたタイヤは、世界だけでなく、日本のフィールドでも結果を残しています。
6DAYSという名前は、単なるモデル名ではありません。
それは、このレースそのものの思想を背負った名前なのだと、イタリアの現場で、強く感じました。





