写真協力:藤原慎也Road to ダカール・ラリープロジェクト事務局

来年の1月3日~17日までの日程でサウジアラビアで開催される「ダカール・ラリー2026」。

日本人ライダーとして唯一、参戦する藤原慎也選手の参戦壮行会が東京・渋谷で開催されました。

1990年生まれで7歳からバイクに乗り始めた藤原選手は、16歳で国内A級チャンピオンを獲得するなど全日本トライアル選手権で活躍し、2014年にはシリーズチャンピオンを獲得。

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藤原選手はトライアルのトップライダーとして活躍する傍ら、Red Bull Erzbergrodeoなどのハードエンデューロにも挑戦。ダカール・ラリー出場を目指して、国際的なラリーにも参戦を続けた。

その後、世界一過酷なハードエンデューロレースと言われる「Red Bull Erzbergrodeo」に複数回出場するなど、ラリーの世界に挑戦し、2024年からは「Road to DAKAR」~挑戦への3カ年計画を掲げ、メインスポンサーに名乗りを上げた愛知県の松尾製作所のサポートを受けてダカール・ラリー参戦を目指し活動を行っていました。

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2023年に藤原選手と出会った松尾社長(写真右)は、「彼の決意は並大抵のものではなく、ダカール・ラリーの完走を後押ししたいと思った」とコメントした。

2024年6月に「Red Bull Erzbergrodeo」、同年10月にはモロッコで開催された「RALL du Morocco」 、2025年1月には「AFRICA ECO RACE」に参戦。ダカール・ラリー参戦を見据えた体制を築き上げ、今年の7月にはダカール・ラリー参戦を許可するレターが藤原選手の下に届いたのです。

2026年のダカール・ラリーはサウジアラビアが舞台。ヤンブルという紅海に面した港町をスタートし、砂漠や山岳地帯、泥濘地などを15日間で8000㎞走行し、再びヤンブルに戻ってゴールとなります。

藤原選手の参戦マシンは、世界限定50台のホンダ・CRF450RXラリーという過酷なラリーを戦うために作られたもので、サポートはラリーのスペシャリストでHRCのレーシングサポートを行っているイタリアのRSモトレーシングが担当。

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2020、2021、2024年にダカール・ラリーを制したホンダの参戦ノウハウがぎっしり詰めこんでラリー専用に作られたCRF450RXラリーは、50台しか存在しない特別なマシン。藤原選手の参戦を強力に支える。

そして、この藤原選手の挑戦をピレリもサポート。「RALL du Morocco」でデビューして、モンスターエナジー・ホンダHRCのトーシャ・シャレイナ選手が優勝、チームメイトのリッキー・ブラベックが3位に入ってその性能の高さを強烈にアピールしたメッツラーのラリー用タイヤで藤原選手の足元を支えます。

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CRF450RXラリーが装着するタイヤは、ピレリグループのメッツラー製。壮行会では、ピレリジャパン二輪部門責任者の児玉さん(右)に参戦の抱負を語ってくれた。

さらに、この世界的なラリーを制したフロント: MCE 6 DAYS EXTREME Rally 90/100 - 21 M/C 57R MST Rally IP:4631400、リヤ: KAROO 4 Rally 140/80 - 18 M/C 70R M+S Rally IP: 4631500というタイヤは一部のプロライダーだけのものではなく、一般ライダーも購入可能となっています。

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藤原選手の挑戦をサポートするタイヤは、モロッコラリーを制したF:MCE 6 DAYS EXTREME Rally(左)とR:KAROO 4 Rally(右)の組み合わせ。このままの仕様で一般市販もされる。

ラリー専用のCRF450RXラリーと、メッツラーの最新ラリー用前後タイヤを武器にダカール・ラリー2026を戦う藤原選手。激戦の模様は、JSPORTS 3で1月3日から放映予定(年内の12月27~30日にはハイライト番組も放映予定)。

ぜひ藤原選手の奮闘ぶりをTVの前で応援してください!