八代さんのタンデムライドとトークショーで大盛り上がり！｜最新記事

写真/大谷耕一、ピレリジャパン

6月7日に開催された鈴鹿FTDは、地元鈴鹿在住の元GPライダー、八代俊二さんをゲストにお迎えしました。

タンデムライドは、先着10名だけの特典とあって、参加受付開始からわずか数分で瞬殺。あっという間に申し込み完了となりました。

当選者には、事前にタンデムライダーは荷物になりきることや、加速時にはしっかり両足太ももでニーグリップすることといったタンデムライド時の注意説明が八代さんからあり、11時45分のスポーツツーリングクラス走行枠からスタートしました。

今回のタンデム用バイクは、八代さんの希望で「軽くて、アップハンドル」のアプリリア・Tuono660ファクトリー。ピットアウトして、メインストレートは走らずにそのままピットインするという、あっという間の時間でしたが、体験したライダーはバイクから降りるとみんな興奮状態。

短い時間でも、元GPライダーのスムーズで、メリハリのあるライディングに感動したようでした。

倒し込みが速くて、縁石にも乗っていた

実際に体験したライダーの方3人にお話をお聞きしました。

2番目に乗った吉森さおりさんは、「怖かったけど、メチャ楽しかったです。サーキットでタンデムするのは初めてだったし、スロットルを開けるタイミングが自分とは違うので結構オーっとなりました。ライン取りの勉強になりました」

吉森さんのご主人の正一さんは、「思ったよりバイクを倒し込んでいるなぁと思いました。ブレーキはそんなに強くかけていないようだったので大丈夫でしたが、コーナーが思ったより速かったし、縁石にも乗っていました。また乗りたいですね」

また、「一言でいうとスムーズで、うまい人ってこうなんだって思いました」とは藤井稔弘さん。「Gがかかったまま加速して、ちゃんと路面にタイヤを押し付けて走っているんだと感じました。あと、コーナーの入り口にスパンと一瞬で入っていました」

実際の走行を見ていても、それほど急な加速や減速はしていないように思いましたが、やはりそれぞれの操作がスムーズかつ素早いため、また自分の走り方とも違うために驚いたり、感動したりと、めったにできない体験を楽しまれていたようでした。

今後も鈴鹿開催以外でも、八代さんのスケジュールが合えばタンデムライドを実施する予定ですので、参加申し込みの際にタンデムライドがあるかどうかのご確認もお願いします。

タンデムライドが終了した午後は、待望のトークショーを2回開催しました。

八代さんの著書「突っ込みハッチの七転び八起き」には、レーシングライダーになったいきさつなどが詳しく書かれていますが、実はこの書籍は完売状態で、Amazonでは中古本にプレミアム価格が付くほど。

その貴重な本を、八代さんが5冊持ってきてくださり、購入者にはサインをしてお渡ししていました。

さてトークショーですが、「突っ込みハッチ」に書いてあることをさらに詳しく説明したり、初めてストリップを観に行った数日後、駅のベンチにそのストリップ嬢が座っていたことなど、本では書かなかった事実をちょろっと暴露したり。

2回目は、八代さんへの質問を募集して、それに回答する形で進みました。

「ワークスマシンと市販車はどう違う？」という質問には、まったくの別物で、同じ部品は一切なくて、市販車ベースが基本のスーパーバイクはどうやって市販車に似せるかに苦しんでいたと告白。なんでも性能を出すよりも、似たように部品を作るほうが難しいんだそうです。

そのほか、チームメイトだったフレディ・スペンサーの走りについて、異常に速くて誰も真似できない走りをするのに、バイクのことはまったく分からないライダーだったという秘話を公開。

いつまでも尽きない質問と、ここでしか聞けない回答でしたが、残念ながらタイムオーバー。名残惜しそうに退室する参加者の後ろ姿が印象的でした。

タンデムライド同様、八代さんのトークショーも今後のFTDでも開催予定ですので、今回聞けなかった方は次回に期待してください！